文:正道かおる / 絵:大島妙子 出版社:童心社 初版:1997年10月5日 ページ数:24ページ サイズ:(H)20.7×(W)22.2cm / 重さ:280g
絵本の内容
「ぼくんちどうぶつえん」は、正道かおるさんの文と大島妙子さんの絵による絵本です。この絵本は、主人公「しょうた」が家族のみんなを動物に例え、それぞれの楽しい特徴を描き出す物語です。
ぼくは、木登りが得意なおさるさん。お父さんは、お肉が大好きのライオン。そして、お母さんはあらいぐま、おじいちゃん、おばあちゃん、いもうと、ペットの金魚でさえも…。一体彼らは何の動物になるのでしょうか?「しょうた」の想像が無限に広がるこの絵本は、読者を楽しませてくれます。物語の続きは、ぜひ絵本を手にとってご覧ください。
主なテーマ
この絵本の主なテーマは、「家族の絆」と「想像力」です。家族の中で、それぞれがどんな動物になっているかを想像することで、家族の個性や関係性を楽しく表現しています。また、想像力を働かせることで、自分の家がどうぶつえんになるという夢のような世界を創り出しています。
この絵本の特徴は、色鮮やかでリアルな動物たちの絵と、それに対照的な日常的な家族の様子の絵が交互に登場することです。これによって、読者は、「しょうた」が見た想像と現実が入り混じったギャップを楽しむことができます。
作品のカテゴリー
この絵本は、「しょうた」が家族の日常生活を想像性豊かに動物になぞらえて描いていることから「家庭・日常生活」にカテゴライズしました。一方で「家族」を「どうぶつえん」として捉えた「しょうた」の想像の世界で繰り広げられる物語は、ファンタジーの要素も含まれています。
「日常生活」から見えてくる「家族愛」や「楽しさ」というテーマが、「想像力」というテーマと相まって、読者自身の想像力や発想力を刺激し、新たな視点を持つきっかけとなります。
おすすめのポイント
「ぼくんちどうぶつえん」のおすすめのポイントは、家族の中で自分や他の人を動物に例えることで、家族の個性や関係性を楽しく考えることができることです。自分は何の動物になりたいか、家族は何の動物に似ているか、などを想像することで、家族の絆を深めることができます。また、自分の家がどうぶつえんになったらどうなるか、どんなことが起こるか、などを想像することで、想像力や発想力を育むことができます。
この絵本は、日常の中に潜む想像力を引き出し、家族の愛情や楽しさを感じることができます。家族の個性が動物たちの姿を通して描かれるこの物語は、読む人の想像力を刺激します。読み聞かせに最適な絵本です。
読み聞かせのヒント
動物の絵が出てくるときは、動物の鳴き声を真似してみると、子どもの興味を引くことができます。例えば、「お父さんは、ほんとはお肉大好きのライオン。ガオー!」というように読んでみると、楽しくなります。
また、家族が出てくるときは、家族の声や表情に合わせて声色やトーンを変えてみると、子どもの感情に訴えることができます。おおおばあちゃんの「ふぉっふぉっ」をかわいく読んでみると、あたたかい気持ちになります。
さらに、物語の途中で、子どもに質問を投げかけてみると、子どもの想像力を刺激することができます。例えば、「ぼくは、ほんとは木のぼり大好きおさるさん。じゃあ、あなたは何の動物になりたい?」というように聞いてみると、子どもの意見を聞くことができます。
この絵本は、動物たちの楽しい物語を通して、家族の愛情や想像力を育むことができる絵本です。読み聞かせをするときは、子どもと一緒に「しょうた」になりきって、楽しく読んでみてください。
まとめ
「ぼくんちどうぶつえん」は、家族の絆と想像力をテーマにした楽しい絵本です。子どもが大好きな動物がたくさん登場し、想像性豊かな物語と色鮮やかでリアルな絵に引き込まれます。
家族の中で、自分や他の人を動物に例えることで、家族の個性や関係性を考えることができます。また、想像力を働かせることで、自分の家がどうぶつえんになるという夢のような世界を創り出すことができます。
この絵本は、家族の愛情や楽しさを感じることができる絵本です。読み聞かせするときは、動物の鳴き声や家族の声色を変えて読むと、子どもの興味や感情を引き出すことができます。また、物語の途中で、子どもに質問を投げかけて、子どもの想像力を刺激することができます。読み終えた時のすがすがしさも感じられる、読み聞かせに最適な絵本です。