さく：ルース・ボーンスタイン / やく：いわたみみ 出版社：ほるぷ出版 初版：1978年8月10日 ページ数：32ページ サイズ:H22×W25.5cm / 重さ:350g
絵本の内容
「ちびゴリラのちびちび」は、ジャングルに暮らす小さなゴリラの「ちびちび」が、家族や仲間の動物たちからたくさんの愛情をもらって成長していく物語です。
「ちびちび」が生まれたその日から、お母さんやお父さん、おばあさんやおじいさんもみんなこの小さなゴリラが大好きです。カバやライオン、キリンやヘビなど、森の動物たちも「ちびちび」となかよくしてくれます。ところが、ある日「ちびちび」に変化が起こります。
物語の続きは、ぜひ絵本を手にとって読んでみてください。
主なテーマ
この絵本の主なテーマは、「愛情」と「成長」です。子どもたちは、家族や周囲の人々からたくさんに「愛情」という栄養を受けて元気に成長していきます。愛情を受けることで、子どもたちは自信や勇気を持つことができます。また、愛情を与えることで、家族や周囲の人々も幸せになります。
そんな当たり前の出来事を森に住むゴリラや周りの動物たちになぞらえて、パステル画の色鮮やかでやさしい絵と、「だいすきでした」という繰り返しのフレーズが子どもへの愛情を効果的に表現しています。
作品のカテゴリー
この絵本は、「発達・自己形成」のカテゴリーに分類できます。「ちびちび」が自分の個性や能力を発見して成長していく過程を直接的に描いているわけではありませんが、家族や仲間の動物たちから愛情を受けながら、自分の可能性を広げていく様子が感じられます。
「ちびちび」は、最初は小さくてかわいらしいですが、物語が進むにつれて、変化が起こります。絵本で描かれている「ちびちび」の表情は、周囲の愛情をたっぷりと受けて健やかに成長していることが感じられます。
おすすめのポイント
「ちびゴリラのちびちび」は、愛情に満ちた物語です。「ちびちび」は、生まれたその日から、家族に愛され、仲間の動物たちも、「ちびちび」に優しく接しています。このことによって、読者は、ちびちびの成長の過程と、周りの動物たちの愛情の深さを感じることができます。
「ちびちび」のふわふわとした毛並みとまん丸の目がとてもかわいらしく表現されています。また、周りのゴリラたちや他の動物たちも色鮮やかに、表情豊かに愛らしく描かれています。動物好きの子どもたちにはたまらない絵本です。
この絵本は、子どもたちが周囲の愛情を受けることによって、自分の可能性を広げることができることを示しています。これは、子どもたちが自己形成をする上で重要なメッセージを伝えてくれます。
読み聞かせのヒント
この絵本は「愛情」と「成長」をテーマにしています。そのため、愛情を込めて読むことが大切です。特に、「ちびちび」が家族や仲間の動物たちとのふれあいのシーンでは、その愛情を感じさせるような読み方を心掛けてみてください。
物語のなかで繰り返される「だいすきでした」というフレーズを強調して読むことで、子どもへの愛情と成長を象徴する部分を強調できます。
物語の途中で、「次に何が起こると思う？」といった質問を投げかけると、子どもたちの想像力を刺激し、物語により深く関わることができます。
まとめ
この絵本は、ゴリラや他の動物たちの愛情と成長をテーマにしたかわいい絵本です。子どもが大好きな動物がたくさん登場し、色鮮やかでやさしい絵に引き込まれます。家族や仲間の動物たちから愛されていることの幸せや、成長の過程を感じることができます。
読み聞かせするときは、ちびちびへの愛情と成長を意識して読むと、子どもの興味や感覚を引き出すことができます。また、物語の途中で、子どもに質問を投げかけてみてください。子どもの想像力を刺激することができます。
この絵本は、愛情に満ちた絵本です。動物好きの子どもにとってはもちろん、親子の絆をさらに深めるきっかけになる読み聞かせとして、ぜひおすすめの絵本です。