【2025年10月サポート終了】Office 2019ユーザー必見!Excelが“別物”になるMicrosoft 365移行のススメ

「長年愛用してきたOffice2016/2019、まだまだ使えるし、大きな不満もないけれど…」

そうお考えの方も多いかと思います。その気持ち、とてもよく分かります。私も周囲がMicrosoft 365に移行するなか、頑なにOffice 2019を使い続けてきた一人です。使い慣れたツールが一番安心ですよね。

しかし、もしあなたが日々のExcel業務で「これは面倒だな…」と感じつつも、『こういうものだ』と諦めていつもの手順を繰り返していたり、「こんな分析や資料作成が、もっと一瞬でできたら…」と心のどこかで願っているなら、その業務、最新のExcel機能を使えば劇的に効率化できるかもしれません。

2025年10月には、Office 2016と2019の延長サポートが終了します。セキュリティ更新プログラムの提供が止まるこのタイミングをきっかけにMicrosoft 365への乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

実は、あなたが現在お使いのOffice 2016/2019のような「買い切り版」と、本稿でご紹介する「サブスクリプション版」のMicrosoft 365とでは、もはや“別物”と言えるほどの差が生まれているのです。

なぜ、Microsoft365なのか?Excelが、仕事が、こんなに変わる!

Microsoft 365のExcelでは、定期的なアップデートで既存機能が絶えず強化されるとともに、作業を劇的に変える革新的な関数や機能も随時追加され続けています。これにより、あなたのExcelをはじめとするOfficeは常に最新・最強の状態に保たれるのです。

  • 常に最新・最強のExcel機能: 例えば、データ検索の常識を変えた「XLOOKUP関数」、複雑な数式をシンプルにする「LET関数」、複数の結果を一度に返す「スピル機能」といった最新兵器は、Microsoft 365だけの特権です。これらを使いこなせば、「これまでの苦労は何だったんだ…」と圧倒的な効率化を実感できるはずです。
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  • バージョンアップの手間と追加コストからの解放: 数年ごとの高額なバージョンアップ費用や、面倒な移行作業はもう必要ありません。Microsoft365なら、常に最新バージョンが自動で提供され、追加費用もかかりません。
  • 場所を選ばない働き方を実現: 1TBの大容量クラウドストレージ(OneDrive)が標準装備。自宅、オフィス、外出先など、どこからでも安全にファイルへアクセスし、リアルタイムでの共同編集もスムーズです。
  • 複数デバイスでのフル活用: 1ユーザーがPC、Mac、タブレット、スマートフォンなど、複数の自分のデバイスにOfficeアプリをインストールし、同時に最大5台までサインインしてフル機能を利用できます。

【コラム】CSV先頭『0』落ち問題からの解放も

システム間のデータ受け渡しでCSVファイルを多用する方なら、誰もが一度は経験する「社員番号や商品コード、郵便番号の先頭の『0』が消えてしまう」問題。Office2019までのExcelでは、これを回避するために「テキストファイルのインポート」ウィザードを使い、列ごとにデータ型を「文字列」として手動で指定する必要がありました。

特に列数が多いファイルや、どんなデータが混在しているか未知のファイルの場合、このひと手間は本当に煩わしい作業でした。

しかし、Microsoft365のExcelでは、CSVファイルを直接開く際に、先頭の『0』が欠落するようなデータ型の変換が起こりそうな場合、Excelがそれを検知し、文字列として変換するかどうかの確認を促してくれるようになりました。

これにより、あの煩わしいインポートウィザードの操作を毎回行うことなく、CSVファイルに格納されているデータを「そのままの形」でスムーズに開けるようになったのです。

Microsoft365への乗り換えメリットは数あれど、CSVを日常的に扱う私にとって、この改善はもしかしたら一番の「ストレス軽減」かもしれません!

「でも、サブスクって結局高いんじゃ…?」気になるデメリットとコストの話

もちろん、メリットばかりではありません。Microsoft365を検討する上で知っておくべき点もあります。

  • 継続的な費用: 最大のポイントは、やはり継続的な料金が発生するサブスクリプションモデルであること。「買い切りが良い」という方には、この点がネックになるかもしれません。
  • 変化への適応: 常に最新機能が提供されるため、新しいUIや機能に慣れる意欲が求められる場面もあります。
  • インターネット接続の推奨: インストールやアップデート、クラウド機能をフル活用するにはインターネット接続が推奨されます(主要アプリのオフライン作業は可能です)。

「永続ライセンスを数年ごとに買い替える方が安いのでは?」という疑問

確かに、単純な初期費用だけを5年間といったスパンで見ると、永続ライセンス(例: Office Home & Business 2024 参考価格 約39,582円)を1回購入する方が、Microsoft365 Personal(年間約21,300円、5年で約106,500円)よりも安価に見えます。

しかし、本当にそうでしょうか?

永続ライセンスでは、本ブログで紹介するような新しいExcel関数やAI支援機能は一切利用できません。つまり、購入時の機能のまま、数年間使い続けることになります。その間にMicrosoft365ユーザーは、続々と登場する業務効率化の恩恵を受け、生産性を飛躍的に向上させています。

クラウドストレージ(1TB)、複数デバイス利用の柔軟性、常に最新のセキュリティ、そして何より「時間」という最も貴重な資産を生み出す最新機能の価値を考慮すれば、Microsoft365のサブスクリプション費用は、むしろ賢明な「投資」とも言えるのではないでしょうか。

あなたに最適なMicrosoft365プランは?個人向け・法人向けの違い

Microsoft 365には、利用する人や目的に合わせて、大きく分けて「個人向け」と「法人向け」のプランが用意されています。Excelの最新関数はどのプランでも利用できますが、提供されるサービスや機能が大きく異なります。

「自分にはどちらが合っているんだろう?」と迷う方のために、最適なプランを見つけるための3つのステップで解説します。

STEP 1:まずはココをチェック! あなたは「個人向け」?「法人向け」?

基本的な選び方は非常にシンプルです。あなたの使い方に合わせて、どちらのカテゴリに進むべきか判断しましょう。

  • 【個人向け】がおすすめな方
    • 主な利用目的がプライベート(趣味、学習、家計簿など)
    • ご家族でOfficeアプリやクラウドストレージを共有したい
    • 個人事業主で、独自ドメインのビジネスメールやチームでの共同作業は不要
  • 【法人向け】がおすすめな方
    • 主な利用目的が仕事・事業(個人事業主、フリーランス、法人)
    • info@your-company.comのような独自ドメインのメールアドレスが欲しい
    • チーム(複数人)でファイル共有やチャット、オンライン会議を行いたい
    • 顧客情報などを扱うため、高度なセキュリティが必要

STEP 2:各カテゴリのプラン詳細と選び方

ご自身がどちらのカテゴリに当てはまるか、見当がつきましたら、次に具体的なプランを見ていきましょう。

【個人向け】プランのご紹介 (Personal / Family)

個人向けプランは、主に利用人数で選びます。どちらも最新のOfficeアプリ(Word, Excel, PowerPointなど)、1TBのOneDrive、Skype無料通話、最新のAI機能「Copilot」などが含まれており、非常にコストパフォーマンスが高いのが特徴です。

  • Microsoft 365 Personal
    • 対象: 1ユーザー
    • 特徴: 1人で利用。自分のPC、Mac、タブレット、スマホなど複数デバイスにインストールし、同時に5台までサインインして使えます。
    • こんな方に: 自分専用でOfficeをフル活用したい学生や社会人、個人事業主の方。
  • Microsoft 365 Family
    • 対象: 最大6ユーザー
    • 特徴: 家族など最大6人まで利用可能。各ユーザーがそれぞれ自分のアカウントを持ち、複数デバイスで利用でき、OneDriveも1人1TBずつ割り当てられます。
    • こんな方に: ご家族でアカウントを分けて使いたい方。2人以上で使うなら断然お得です。

▼個人向けプランのご購入はこちら

【法人向け】主要プランの比較と選び方 (Business Basic / Standard / Premium)

法人向けプランは、チームでの共同作業を強化する機能(Teams, SharePoint)や、ビジネス用メール(Exchange)、高度なセキュリティ機能がパッケージになっています。どのプランを選ぶかは、「デスクトップ版Officeアプリが必要か」と「どのレベルのセキュリティが必要か」が大きな判断基準になります。

主要3プラン かんたん比較表

機能・特徴Business BasicBusiness StandardBusiness Premium
主な用途クラウド中心のチーム作業Officeアプリ+クラウド連携高度なセキュリティと管理
デスクトップ版Office× (Web/モバイル版のみ)
法人メール (Exchange)
Teams, SharePoint
高度なセキュリティ標準標準◎ (最上位)
こんな方にコスト最優先。OfficeはWebで十分ほとんどの企業におすすめセキュリティとデバイス管理を徹底したい
  • Microsoft 365 Business Standard
    • 最もバランスの取れた標準プラン。 デスクトップ版Officeアプリと、ビジネスに必要なクラウドサービスが一通り揃っています。個人事業主から中小企業まで、多くの方におすすめです。
  • Microsoft 365 Business Basic
    • コストを抑えたい方向け。 デスクトップ版Officeは付属しませんが、Web版Officeと法人メール、Teamsは利用できます。外出先からの利用がメインの方などに適しています。
  • Microsoft 365 Business Premium
    • セキュリティ最優先の方向け。 Standardの全機能に加え、サイバー攻撃からの保護やデバイス管理など、高度なセキュリティ機能が満載です。

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【コラム】Business Basic / PremiumはAmazonなどで買えない?

Business BasicPremiumは、Microsoftが企業向けに提供するクラウドサービスであり、基本的な購入方法はMicrosoftの公式サイトからの直接契約、またはMicrosoftの認定パートナー企業(販売代理店)経由となります。

これらのプランは、ライセンスキーを単体で販売するのではなく、企業のMicrosoft 365テナント(アカウント)に紐付けられ、管理センターでユーザーを追加・管理する形式が一般的です。

このため、家電量販店やAmazonのような小売チャネルで、単体のプロダクトキーとしてパッケージ販売する形式には馴染みにくいのです。

  • Business Standardは、デスクトップ版Officeアプリを含んでおり、個人事業主や小規模ビジネスが「Officeアプリ+α」のニーズで手軽に購入しやすいように、Amazonなどのチャネルでも提供されていると考えられます。最も幅広い層にアピールしやすいプランと言えます。
  • Business Basicは「OfficeアプリはWeb版で十分、メールとTeamsが欲しい」というニーズに特化しており、よりビジネスに特化した利用を想定しているため、直接契約やパートナー経由での販売が主流です。
  • ・Business Premiumは、高度なIT管理やセキュリティを重視する企業が対象であり、パートナーからの手厚いサポートが前提となるため、Amazonなどのチャネルでの販売は不向きです。

STEP 3:まとめ – それでも迷ったらこのプラン!

  • 個人で使うならMicrosoft 365 Personal
  • 家族で使うならMicrosoft 365 Family
  • 仕事(個人事業主・法人)で使うなら → まずは Microsoft 365 Business Standard を検討するのが最もおすすめです!

最終的には、ご自身の利用状況やビジネスのニーズを具体的に洗い出し、それぞれのプランの機能と価格を比較検討することをおすすめします。

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