Power Apps for Teams の小技!編集フォームで「次へ」「前へ」ボタンを利用したデータ切り替え方法

はじめに

Power Apps for Teams を活用して業務アプリを作成する際、編集フォームでデータをスムーズに切り替えられる「次へ」「前へ」ボタンがあると便利です。本記事では、Dataverse for Teams のデータを使用し、「次へ」「前へ」ボタンを実装する方法を詳しく解説します。

なお、この記事は、Power Apps を起動してアプリを作成し、スクリーン上にコントロールを配置するなど、ある程度Power Apps の基本操作ができる方を対象にしています。Power Apps の基本操作から学びたい方は、別途関連サイトや書籍を参考にしていただくことをおすすめします。

アプリの概要

本記事で紹介するのは、Power Apps for Teams で作成した編集フォームに「次へ」「前へ」ボタンを追加し、レコードを簡単に切り替えられるようにする方法です。実装イメージは以下のとおりです。

Dataverse for Teams のデータソース作成

まずは、データソースを作成します。

1.Teams の Power Apps を開き、新しいアプリを作成

2.Dataverse for Teams に「テストTBL」というテーブルを作成

3.「テストTBL」に必要な列(例:顧客番号、顧客氏名、問い合わせ内容 など)を追加

4.データを適当に入力して準備完了

編集フォームの作成と設定

1.編集フォームの追加

  • Power Apps の画面に 編集フォーム(Edit Form) を追加
  • データソース(DataSource) に 「テストTBL」 を設定
  • Item プロパティ に以下を設定
// テストTBL の中から、CurrentRecord に対応するレコードを取得します。
Index(テストTBL, CurrentRecord) 

2.スクリーンの初期化処理

  • OnVisible プロパティに以下を設定し、最初のレコードを表示
// CurrentRecord に 1 を代入し、最初のレコードを表示するようにします。
UpdateContext({CurrentRecord:1})

「次へ」「前へ」ボタンの追加と設定

1.次へボタンの追加

  • OnSelect プロパティ に以下を設定
// CurrentRecord が テストTBL のレコード数未満であれば、
// CurrentRecord を +1 して次のレコードを表示します。
If(CurrentRecord < CountIf(テストTBL, true), 
UpdateContext({CurrentRecord: CurrentRecord + 1}))

2.前へボタンの追加

  • OnSelect プロパティ に以下を設定
// CurrentRecord が 1 より大きい場合のみ、-1 して前のレコードを表示します。
If(CurrentRecord > 1, UpdateContext({CurrentRecord: CurrentRecord - 1}))

3.ページネーションの表示

  • Text プロパティ に以下を設定
// CurrentRecord(現在のレコード番号)と、テストTBL の
// 総レコード数を組み合わせて「1/○○」のように表示します。
CurrentRecord & "/" & CountIf(テストTBL, true)

「先頭へ」「末尾へ」ボタンを追加する応用編

さらに便利にするために、最初や最後のレコードへ直接移動するボタンを追加できます。

1.先頭へボタンの追加

  • OnSelect プロパティ に以下を設定
// CurrentRecord を 1 に設定し、最初のレコードを表示します。
UpdateContext({CurrentRecord: 1})

2.末尾へボタンの追加

  • OnSelect プロパティ に以下を設定
// CurrentRecord を テストTBL の総レコード数に設定し、最後のレコードを表示します。
UpdateContext({CurrentRecord: CountIf(テストTBL, true)})

まとめ

本記事では、Power Apps for Teams の編集フォームに「次へ」「前へ」ボタンを追加し、レコードをスムーズに切り替える方法を紹介しました。さらに、「先頭へ」「末尾へ」ボタンを実装することで、最初や最後のレコードへ一瞬で移動させることもできます。

このようなナビゲーション機能を活用することで、データ入力や確認作業の効率が向上し、ユーザーの利便性も大幅に向上します。

さらに、 「特定の条件に合致するレコードへジャンプするボタン」 や、 「フィルターを適用して表示するレコードを絞り込む機能」 などを組み合わせることで、さらに実用的なアプリに発展させることが可能です。

ぜひ Power Apps for Teams を活用して、自社の業務に役立つアプリをカスタマイズし、より効率的なワークフローを実現してみてください!

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